2002年1月26日

カンガルー

オーストラリアの代表的動物といえばカンガルー。名前は、初めてその動物を見た英国人が「あの動物は何だ?」と先住民アボリジニにたずねたところ「カンガルー(先住民の言葉で「あんたの言っている言葉がわからないよ」という意味)」と答えたことに由来するという。

オーストラリア全土には、カンガルーの仲間が50数種類生息している(体長15~40センチのマスキーラットカンガルーやベトン、ポトルー、クォッカ、体長35~80センチほどの各種ワラビー、パディメロン、体長65センチほどの各種ツリーカンガルー、体長70~120センチほどの各種ワラルー、そして体長70~150センチほどの各種カンガルーだ)。

カンガルーがお腹のポケットで子供を育てるのはよく知られている。最もポピュラーなグレイカンガルー(オオカンガルー)の場合、その子供は妊娠後約36日で産まれてきて、ポケットに自力で入っていく。ポケットの中には乳首があって、そこで母乳をもらいながら育つのだが、完全に離乳するまでは約18ヵ月かかる。

面白いのはメスの妊娠期間で、干ばつなどによって栄養が充分とれなくなると、意図的に出産時期を延ばすことができることだ。これまでの研究では、なんと2年間も出産を延ばしたカンガルーがいたそうだ。

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