2001年12月25日

帰国-成田は寒かった

0時にチェック・アウトして、タクシーで Cairns International Airport へ。
早めにチェック・インと出国手続きを済ませ、留守番と愛犬「寧夢」の世話で一番世話になった長女に、免税店で約束のブルガリの香水を買う。
残ったキャッシュで、"Aussie SLANG" と "Aussie GAGS" という本を買った。
面白いものがあったら、いずれ皆さんにご紹介することにしよう。
Smoking Balcony でタバコを「まとめ吸い」してから、12時半にJL768便に搭乗。機上の人となった。
窓際に席に座った家内は、飛び立ってしばらく窓を眺めている。1ヶ月を過ごしたオーストラリアともこれで本当にさよならだ。
ひょっとしたら、目がウルウルと来ていたのではないだろうか。

成田へはほぼ定刻19時に到着。建物の中は暖かいが、タバコを吸いに外に出ると「ぶるっ」とくる。荷物を開けて、向こうで買ったトレーナーを着込む。
表示を見ると、今の気温は9度。ケアンズを発った時の気温は30度を軽く超えていたのだから、気温差は20度以上だ。当分、日本の冬の気温に身体を合わせるのに苦労するだろう。
大宮行きのバスを待つ間、同じ便で着いた Aussie のおじさんが、例のサンタの帽子をかぶっていた。
"Merry Christmas!" と言葉を交わす。

これで、長い長いこの旅日記も終わりだ。

2001年12月24日

帰国まであと1日-クリスマス・イブ

レセプションにはクリスマスのデコレーションが飾られ、大きなサンタの靴がぶら下がっている。
女の子達も皆赤い帽子をかぶっている。ティーシャツとショート・パンツにサンタの帽子なのだから、何とも変な感じだが可愛い。
あちこちの壁には、「25日夜、プール・サイドでクリスマス・パーティー開催します。会費は5ドル。」というビラが貼ってある。残念だが明日の夜は日本だ。
レセプションのお兄ちゃん(彼はイギリスから来た大学生だった。)達と、オーストラリアやイギリスと日本の Christmas Eve の過ごし方の違いについて話す。
こちらでは、イブは自宅でテレビを見たり本を読んだりして静かに過ごす。正に "Silent Night"。
25日の Chritmas Day には、プレゼントを開けシャンペンを飲んだりして、結構にぎやかに騒ぐという。
日本にないのは26日の Boxing Day。プレゼントの入っていた箱 (Box) を片付ける日なのだそうだ。
そんなわけで今夜は何もない。私達夫婦は、中庭のテーブルで残りのビールを飲み、日本人だけのクリスマス・イブとオーストラリア最後の夜に乾杯した。

2001年12月23日

帰国まであと2日-3週間ぶりのケアンズ

朝6時過ぎタウンズビルに着いた。ここで車両が替わり、7時15分に出発。エアコンの効きも少しはましになる。
乗客も少し減り、車内はゆったりとしてきた。あと数時間の辛抱だ。


Mc'Cafferty's のバス。
みんなに頼まれてしまう運転手は、「またかい?」という顔で
苦笑いしながらシャッターを押してくれた。

バスは順調に走り、定刻前にケアンズのトランジット・センターに到着。タクシーで常宿 Inn The Tropics に入ったのは午後1時だった。
今回はシャワー付きの部屋を頼んだので一泊55ドルとちょっと高め。案内された部屋は、1階の一番奥の、去年最初に泊まった部屋だった。
ところが、ブロックの壁が外から西陽を十分過ぎるほどに浴びて、暑いこと暑いこと。エアコンのタイマーに1ドル硬貨を放り込んで、涼しくなるまで夕食を買いに外出する。
最後になるであろう XXXX GOLD の6本パックを買って宿に帰ると、部屋の壁はまだあつい!
ようやく冷えてきたのは、夜中になってからだった。

2001年12月22日

ブリスベン22日目 ケアンズへ出発

早朝のNHKのテレビで、野茂がドジャースに復帰と伝えていた。
そういえば、星野が阪神の監督へ、田淵がヘッド・コーチにというニュースも聞いた。
7時過ぎにチェック・アウトして、バックパックを背負い、手にも重い荷物を下げてトランジット・センターへ歩く。下り坂でよかった。
8時30分、ケアンズ行きMC145に乗り込む。いよいよブリスベンにさよならだ。
バスは Mc'Cafferty's。外観はきれいだが、かなりの中古車両。椅子のクッションは堅く、おまけにエアコンのききが悪くて、途中でとうとう屋根の通気口(非常口を兼ねている)を開けて走ることになってしまった。
運転手がいろいろといじっていたが、ビデオも映らない。先が思いやられる。

2001年12月21日

ブリスベン21日目 ブリスベン最後の一日

3週間滞在したブリスベンもとうとう最後の日となってしまった。
朝から洗濯と Packing。昼過ぎにはこれもほぼ片付いた。
JAL Cairns に Reconform の電話を入れる。JALはリコンファームは必要ないことになってはいるが、念のためである。
"Does anyone speak Japanese?"
"Yes. Wait a moment please."
助かった。日本語で話せた。
さらに、予約していたケアンズの宿に到着予定時刻を連絡する。
午後近所を散歩がてら Mall まで食事に出かける。
Our Favourite City, Brisbane ともお別れだ。やっぱり、もう一度来ようという気になる。今度来るときは、娘達と一緒に家族旅行だ。

やっぱり、Brisbane City にこのメダルを進呈しよう!

2001年12月20日

ブリスベン20日目 380gのサーロイン・ステーキ

朝からブリスベン最後の Souvenir Shopping に出かける。
GPO の Austraian Post で、前から目をつけていたものをいろいろと買いこむ。
帰りの荷物は出きるだけ減らしたいので、神戸の姉の分だけ Air Mail で発送。ここには各種サイズの梱包用資材も売っていて便利だ。
ダンボール箱一杯に詰めこんだ郵送料は、$34.5にもなってしまった。
さらに Mall でいくつかの買物をして、重い荷物をぶら下げて宿への坂道を登る。今日が一番きつかった。
午後は荷物を整理して Packing の準備で時間を費やす。余分な物は何も持たない、何も買わない主義で来たはずなのに、結構荷物が増えてしまった。
夕食は下のレストランで、これも最後の Ausie beef となるかも知れない Sirloin Steak。約380gとデカイ!これで1枚が14.5ドル。
カウンターに席を移して Scotch and Water を2杯ずつ。これが高くて1杯7ドル。2杯でステーキと同じ値段になってしまった。

2001年12月19日

ブリスベン19日目 Lone Pine Koala Sanctuary

カンガルーも暑そう
Myers Center の地下から430番のバスで2度目の Lone Pine へ。ここも2ゾーンだからチケットは当然 Off Peak Saver。
1年半ぶりにカンガルーやコアラたちに会う。夏で暑いせいか、カンガルー達は皆木陰で休んでいる。去年は餌を見せると寄ってきて手を擦り合わせるようにしておねだりしていたのだが、今回は、仕方なく「食ってやるか」という感じである。中には完全にそっぽを向く奴もいる。
壁を爪でがりがりやっていたウォンバットも穴の中で仰向けになって寝ていて、出てこようともしない。
世界最高齢のコアラだった Sara も亡くなったのか、Koala Retirement Home の表示が書きかえられている。今は1981年生まれの Dowell というオスが最高齢だそうだ。


Lone Pine Koala Sanctuary の子どものカンガルー。
この子はちゃんと餌を食べてくれた。

ワライカワセミ
ワライカワセミ Kookaburra がいた。
野生ではないが、実物を見たのは初めてだ。
それに、ちゃんと鳴いてくれたのだ。あのけたたましい声で、2度も3度も。
昨年もいたのかもしれないが、気がつかなかった。
昨年の旅のホームページの「こぼれ話」でも紹介したが、若い時 Radio Australia の短波放送で聞いて以来の憧れの君。小生にとっては、コアラやカンガルー以上にオーストラリア的な動物であった。
英語では Kingfisher と呼ばれるが、魚を採ることはなく、小動物や大きな昆虫、トカゲなどを食べる。
しかし、何と言ってもこの鳥の特徴はその奇妙な鳴き声にある。他の鳥とテリトリーを争う時などには、人間の笑い声にそっくりなけたたましい声で泣き叫ぶ。これが『ワライカワセミ』 Laughing Kookaburra と呼ばれる由縁なのである。

向かいのアパート
2時半頃 City 帰着。GPO の Austrarian Post で娘達や自分達への土産物を仕入れ、Food Court で 夕飯用の食べ物を Take Away して、例の坂道をふうふう言いながら宿に戻る。
シャワーで汗を流し、冷えたビールでのどを潤す。
去年もこんなアパートに住めたらいいな、と思っていた向かいのアパートの2階の部屋に、日本人らしい若い人が荷物を運び込んでいる。羨ましい。

Southern Cross
今夜は晴天。この季節、南十字星は出るのが遅く、今回は見るのを半ば諦めていたのだが、やはり諦めきれずにバルコニーに出て南東の空を探す。方角からすれば、向かいのアパートの屋根の切れた辺りに登ってくる筈だ。
南側は City の方角だから、街の照明で空はかなり明るい。やはりだめかなと思って部屋に入ったが何故か寝つかれず、タバコを吸いにまたバルコニーに出たのが夜の11時ごろ。
「おっ!」という感じで感動しかけたが、よくよく星座表と見比べるとこれが例の「にせ十字」だった。
しかし、にせ十字が見えたということは、もう少し待てばその下の方に本当の「南十字」が現れる筈と根気よく粘る。
そして待つことしばし、これぞ「南十字星」というのが出てきた。それでも今一つ確信が持てない。2時を過ぎて向かいの屋根すれすれにケンタウルス座の「α」と「β」が現れた。もう間違いない。
デジカメで夜空を撮るのは初めてだが、バルコニーの手摺にカメラを固定してシャッターを押しまくった。液晶画面で再生してみると、空が明るいので「α」「β」のほかは星が3つしか写っていない。
あとはパソコンでの修正効果に期待しよう。


SOHO Motel のバルコニーから
捉えた南十字星。下二つは、α、β。
(この画像は、パソコンで修正したもの)